都市ガスはなぜ自由化されるの?その目的は?

ガス自由化の目的は?


 いつの間にか決まっていた感が否めないガス自由化。
 いったい何を目的に実施されるのでしょうか。


 経産省のサイトの情報を噛み砕いて、独自の視点を交えながら説明します。


目的1 料金の値下げ


 日本のガス料金は、海外と比べて高いと言われています。この海外との価格差を小さくする、というのがガス自由化の第一の目的です(難しい言い方をすると、「内外価格差の是正」といいます)


日本 米国 英国 フランス ドイツ
100
57
73
87
85

自由化で値下げが期待  上の表は、日本の都市ガス料金を100とした時の、海外のガス料金水準の比較です(消費者庁 平成26年調査) 主要国では、いずれも日本よりガス料金が大幅に安いことが分かりますね。


 しかし、この価格差を見て「日本のガス会社はけしからん!」と怒るのは早計です。アメリカやイギリス、ドイツでは自国内にガス田があります(北海油田、シェールガスなど)


 また、ヨーロッパは国同士がガスのパイプラインで結ばれていることが多く、ガス田が無い国でも安い輸送コストで、ガスを調達することが出来ます。遠いところから船で運ばなければならない日本とは、事情が違うという点は注意が必要です。


 東日本大震災の直後だったと思いますが、LNGの輸入が急増した時に「日本のLNG購入価格が高い!」とマスコミが騒ぎ立てたことがありましたよね。その時に某大手総合商社のエネルギー部門の責任者の方が、「こうした事情を無視して高い高いというのは酷い」と、大学の講義に来てくださった時に怒っていました。ちょっと話が逸れました、、


関連記事 → 都市ガス自由化でガス料金はいくら安くなるの?

目的2 サービスの向上


サービスの向上  参入企業が増えることで、競争が起こります。価格競争には限界があるので、サービス面での競争が期待されています。


 例えば、大阪ガスは2016年4月からエネファームを設置している家庭から、エネファームで発電した電気を買い取るサービスを開始します。こうした今までには無かったサービスが生まれることが期待されています。


 新たなサービスを生み出すためには技術革新も必要になりますから、ここで生まれた技術やサービスを海外に売り込む、といったことも狙いとしてあるようです。


目的3 ガスの安定供給


 自由化されると供給が不安定になるのではないか、と思う人も少なくないでしょう。ですが考えてみてください。たった1社のガス会社に全てを任せている方が、その会社に何かあった時の影響が大きくなると思いませんか?


 また、ガス自由化とあわせて導管網の整備(地域同士のガス管の接続など)も進められていくので、災害時も含めた安定供給の体制を強化する狙いがある、と経産省のHPに書いてあります。




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