ガスを使う床暖房の節ガス・省エネ対策を紹介します。
ガス床暖房の節ガス・省エネ対策
設定温度を適正に設定する
ガス床暖房でのガス消費量は設定温度を高く設定することで増大します。冬でも足元から温まることが出来る床暖房はとても快適ですが、設定温度を「上げすぎない」ことが節ガス対策では最も重要なポイントと言えます。
ドアやカーテンをしっかり閉める
室温が下がると床暖房でのガスの消費量が増えてしまいます。床暖房を使い部屋を暖房する時は、部屋のドアや窓をしっかりと閉め、暖気が外に逃げないように注意してください。
また、特に日射が無い夜間は窓を通じて熱が屋外に逃げてしまいます。カーテンをしっかりと閉め、部屋が冷めないように対策することで節ガスに繋がります。
オン・オフを繰り返さない
床暖房は立ち上がり時に最も多くのエネルギーを消費します。東京ガスの調査によれば、立ち上がり時のガス料金は1時間あたり42円に対し、定常時(温度が安定している時)は1時間あたり9円と、4倍以上の差です。
短時間、部屋を不在にするのであれば「つけっぱなし」にした方が節ガスになります。また、エアコンも基本的には短時間の外出程度ではつけっぱなしの方が省エネになると言われています。近所のコンビニに買い物に行く程度の時間であれば、暖房器具はつけっぱなしが省エネです。
タイマーを活用して消し忘れを防止する
床暖房は作動音などがしないため、消し忘れるご家庭も少なくないのではないでしょうか。床暖房を消し忘れ、誰もいない部屋を暖め続けることはガスの無駄遣いに他なりません。
多くの床暖房のリモコンには、タイマー機能が付いているのでこれを活用することで消し忘れを未然に防ぐことが出来ます。家族が寝る時間帯に「オフ」になるよう設定しておけば、自動でオフになるので消し忘れが発生しなくなります。
10分早く消す(早切り)
床暖房は電源をオフにした後も、しばらくは温かい状態を維持することが出来ます。なので使用を終える10分程度前に電源をオフにしても、温かいです。機種によっては「早切り可能」というランプで早く切っても暖かさを維持できることを知らせてくれるものもあります。
何分前に切ってよいか、というのは住宅によって異なります。私が直近暮らした戸建て住宅では、床暖房とエアコンを消した10分後には若干寒さを感じました。一方、今暮らしているマンションでは床暖房・エアコンを消しても15分程度は快適に過ごすことが出来ます。どのタイミングで「早切り」しても快適さを損なわないのか、ご自宅で検証してみてください。
ただし、短時間でオン・オフを繰り返すとかえってエネルギー消費量を増やしてしまう結果となるので注意が必要です。