沖縄県のガス自由化の現状は?
ガス会社を自由に選べるガス自由化ですが、沖縄にはその恩恵が及んでいないと言わざるを得ない現状があります。沖縄のガス自由化の現状を解説します。
目次
ガス自由化でも「選べない」沖縄県
沖縄県内のガス自由化の現状を解説します。
自由化したのに新規参入が無い
沖縄県内では沖縄ガスが都市ガスを供給していますが、残念ながらこの地域に新規参入したガス会社は2024年現在、1社もありません。新たな選択肢が登場していないため、ガス自由化が実現したにも関わらずガス会社を乗り換えることが出来ない状況にあります。
実は全国では沖縄ガスのエリアと同様に、新規参入が全く無い地域が珍しくありません。関東や関西では多数の会社(主に電力会社など)がガスに参入し、既に10%以上がガス会社を乗り換えていますが、中国・四国や東北地方は新規参入ゼロ、九州も福岡県の一部しか新規参入が無いという状況です。
プロパンガスを使っている場合は
プロパンガスは1996年に自由化されており、沖縄県内の多くの地域に参入企業があります。切り替えで年間5万円以上安くなる場合もあるので、まずは見積もりを取ってみてください。
なお、賃貸にお住まいの場合は切り替えが出来ません。正確には大家さんと交渉すれば切り替えられますが、難しい場合が多いです。
電気の切り替えもおすすめ
電力会社を切り替えると電気代が安くなります。条件ごとに沖縄でおすすめの電力会社を紹介します。
1人暮らしにおすすめの電力会社
携帯キャリア系の電気が安いです(ドコモでんきは沖縄非対応、楽天でんきはあまりメリット無い)
社名 | 年間節約額 | |
---|---|---|
1人暮らし 月170kWh |
2人暮らし 月348kWh | |
auでんき | -362円 | -1505円 |
ソフトバンクでんき | -1320円 | -1320円 |
auでんきは初期費用・解約違約金無し。ソフトバンクでんきは初期費用はありませんが550円の解約事務手数料が掛かります。au・ソフトバンクを利用していない場合は沖縄電力の「従量電灯」を推奨します。
2人以上世帯におすすめの電力会社
2人以上世帯では、のむシリカ電力がおすすめです。沖縄電力の標準メニュー(従量電灯)との料金比較は以下のおとり。
世帯人数・使用条件 | 年間節約額 |
---|---|
2人世帯 月170kWh |
-3535円 |
3人世帯 月391kWh |
-4361円 |
4人世帯 月437kWh |
-5244円 |
沖縄電力エリア、2人以上世帯の平均的な使用条件では最安水準の料金プランです。解約時に3300円の解約事務手数料が発生する点はデメリットと言えますが、初回契約時に500mlの水24本がもらえるのでその分でペイできます。契約を継続すると前年の電気料金に応じて水が箱で毎年もらえる特典もあります(一定額以上の利用が必要)