やはり気になる安全性
ガスには爆発事故や、火災のイメージがつきまといます。電力会社の乗り換えには積極的でも、ガス会社の乗り換えは「なんだか怖い」と感じる人が多いのではないでしょうか。料金以上に気になる「安全性」について解説します。
ガスの品質は大丈夫なの?
燃え方が悪くなったり、有害物質が含まれたガスが送られてくるようになる・・ といった「品質面」での心配をしている人も多いでしょう。
この部分に関しては、自由化後も「ガス事業法」という法律によって厳格な規制が残るので大丈夫です。
とはいえ、ガス会社が法律を破ったら危ないことになるんじゃないか、と思う人も多いでしょう。最近は企業の不祥事が相次いで報道されていますから、心配するのは当たり前のことです。
ですが、ガス会社を乗り換えることで安全性が低下する、ということは絶対にありません。
なぜなら、ガス自由化後は全てのガス会社が同じガス管を「共同で」利用するからです。ガス管を管理する会社が厳格に管理するので、安全性は保たれるでしょう。
少なくとも、特定のガス会社を使っている家だけに有毒なガスが送られてくる、ということは絶対にありえないです。
ガス漏れなどへの対応は?
ガス漏れなど、緊急時の対応はこれまで通り地域のガス会社が担います。なので、何かあった時の対応はこれまでと何も変わりません。
当初は乗り換えた先のガス会社(小売)が責任を負うべきではないかという議論がありましたが、それでは安全性の確保が難しくなる恐れがあるので、地域のガス会社が引き続き責任を負うことになりました。
新しい会社に乗り換えても、その支払った料金の中から「託送料金」(ガス管の使用料金)が地域のガス会社に支払われます。その対価として緊急時に対応してもらえると理解してください。
契約したガス会社が倒産したら?
これについても、大丈夫です。地域のガス会社がバックアップすることになっているので、突然ガスが止まることはありません。制度として保護されているので安心です。
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