宮崎県のガス自由化の現状は?
ガス会社を自由に選べるガス自由化ですが、宮崎県にはその恩恵が及んでいないと言える現状があります。以下、最新情報を解説します。
ガス自由化でも「選べない」宮崎県
宮崎県内のガス自由化の現状を解説します。
自由化したのに新規参入が無い
2017年に家庭向けの都市ガスが自由化されてから既に数年が経ちますが、その間に宮崎県内に新規参入したガス会社は一社もありません。新規参入が無いため、乗り換えの選択肢が無い状況が続いています。
九州の他県に目を向けると、福岡県内の一部地域では九州電力が都市ガスの販売を活発に行っていますが、その九州電力も供給エリアを「福岡県内の一部」と限定しており、九州全域に対応しているわけではありません。宮崎県で唯一の都市ガス会社である宮崎ガスのエリアにも九電ガスは対応していません。
なお、九州では福岡を除くと、宮崎と同様に新規参入の無い地域が目立ちます。
プロパンガスを使っている場合は
プロパンガスは1996年に自由化されており、宮崎県内の多くの地域に参入企業があります。切り替えで年間5万円以上安くなる場合もあるので、まずは見積もりを取ってみてください。
なお、賃貸にお住まいの場合は切り替えが出来ません。正確には大家さんと交渉すれば切り替えられますが、難しい場合が多いです。
電気の切り替えもおすすめ
電気代が安い新電力を、世帯人数別に紹介します。いずれも電気だけでも契約できるプランです。
燃料費調整に上限があるプランがおすすめ
現在燃料価格が高騰しているため、燃料価格の変動を電気代に転嫁する「燃料費調整額」に上限が無い料金プランは九州電力の従量電灯Bよりも電気代が高くなる場合があります。必ず燃料費調整に上限がある料金プランを選んでください(九州電力の従量電灯Bは燃料費調整に上限あり、新電力は上限が無いものが多い)
燃料費調整に上限がある料金プランは非常に限られていますが、その中でも九州ではコスモでんきが上限を維持しており、九電の従量電灯Bよりも料金が安いです。世帯人数別の平均使用量で九電の従量電灯Bと料金を比較します。
条件 | 年間削減額 |
---|---|
スタンダード | |
1人世帯 20A・月170kWh |
20A契約不可 |
2人世帯 30A・月348kWh |
-2520円 |
3人世帯 40A・月391kWh |
-4320円 |
4人世帯 50A・月437kWh |
-6840円 |
コスモでんきは燃料費調整に上限があります。初期費用や解約違約金の発生もありません。20A以下での契約の場合、現在わざわざ契約するメリットがある新電力は無いので九電の従量電灯Bをおすすめします。
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なお、エネチェンジのシミュレーション画面にはコスモでんきより「安い」と表示される電力会社がある場合もありますが、電気代高騰リスクがある市場連動型プランが多いので注意してください。