静岡県のガス自由化の現状は?
ガス会社を自由に選べるガス自由化ですが、静岡県内にはその恩恵が及んでいないと言える現状があります。最新情報を解説します。
目次
静岡県に進出するガス会社が無かったが・・
静岡県内のガス自由化の状況を解説します。
静岡県に進出するガス会社が無かったが・・
2017年のガス自由化(家庭向け)から7年、静岡県内に新規参入したガス会社が無い状況が続いていました。「選べるのに選べない」状況でした。
しかし2024年6月、静岡ガスのエリアに東京電力が参入したことで、ようやくガス会社を選べる状況が実現しました。静岡ガスとのガス料金の比較は以下の記事で。
なお、湯河原ガスや熱海ガス、伊東ガス、御殿場ガスなどのエリアには今のところ新規参入は見当たらず、ガス会社を切り替えることは事実上できない状況が続いています。
なぜ新規参入が無かったのか
ではなぜ、自由化されたのに新規参入が無かったのか。その理由を簡単に説明します。
ガス自由化は、新規参入が難しいと言われています。電力自由化では発電所を持たない新電力会社でも、市場で電気を買って電気を売ることが出来ますが、ガスの場合はそうした市場が整備されていないため、自社でガスを調達する必要があります。また、保安検査などの体制も整える必要があり、ハードルが高いです。
また、都市ガスは「供給エリア」が細分化されています。特に静岡県内の場合は静岡ガスが比較的広いエリアに対応していますが、湯河原ガスや熱海ガス、伊東ガス、御殿場ガスなどは一つの市のみを供給エリアとしています。顧客数が少ないため、新規参入しても顧客を獲得しづらいという判断もあるようです。
県内では一番顧客数が多い静岡ガスのエリアにようやく新規参入が現れましたが、顧客数が少なくまた外部とガス管が接続していない伊東ガスや下田ガスなどのエリアでは、今後も新規参入が現れない可能性が高いです。
プロパンガスを使っている場合は
プロパンガスは1996年に自由化されており、静岡県内の多くの地域に参入企業があります。切り替えで年間5万円以上安くなる場合もあるので、まずは見積もりを取ってみてください。
なお、賃貸にお住まいの場合は切り替えが出来ません。正確には大家さんと交渉すれば切り替えられますが、難しい場合が多いです。諦めましょう。
電気の切り替えもおすすめ
ガスを切り替えられない場合でも、電力会社は自由に切り替えが出来ます。また、電気・ガスそれぞれ別々の会社と契約すると、ダブルでお得です。
参入企業は数十社以上あります!
電力自由化では多くの新電力会社が参入し、東京電力エリア・中部電力エリアにはそれぞれ数十社以上が参入しています。切り替えで、平均5%以上電気料金が安くなるので、乗り換えを検討してみましょう。
切り替え手続きは、電気の「検針票」があればネットで5分あれば完了します。賃貸でも特に問題ありません。
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