あしたでんきの都市ガス自由化

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あしたでんきに都市ガスは無いの?


 東京電力系の新電力として電力自由化に参入した「あしたでんき」。電気代の安さを武器にネット経由で電気の契約件数を伸ばしていますが、ガス自由化には参入していないのか。東京電力グループの動向と絡めながら最新情報を解説します。



あしたでんき公式サイト

あしたでんきの都市ガスへの参入状況


 あしたでんきのガスの現状を解説します。


現在は都市ガスには未参入


あしたでんき公式サイトのQ&A

あしたでんき「よくある質問」より

 あしたでんきを運営しているTRENDEは、現在ガス自由化には参入しておらず、ガスの販売は行っていません。公式サイトの「よくある質問」にも、「現在、ガスの供給に関して取り扱いはございません」と記載されています。


 自社でガスを販売していないだけでなく、「あしたでんき」とガスのセット契約・割引プランなども現在提供されていません。


あしたでんき公式サイト

今後の動向は?


 東京電力グループはガス自由化に熱心に取り組んでおり、2020年3月には200万件の契約を獲得しています。東京ガスのエリアの他、中部地方や関西でもガスの販売を手掛けています。


 自社でガスを販売するだけでなく、ニチガスと共同で設立した東京エナジーアライアンスという会社を通じて、他企業がガス自由化に参入する際に必要な機能をパッケージとして提供するサービスも行っており、エイチ・アイ・エス系のHTBエナジーや、ENEOSもこのサービスを利用することでガス自由化に参入を果たしています。


 あしたでんきと同じく、東京電力系の新電力であるPinTもこのサービスを利用してガス自由化に参入しており、あしたでんきが今後ガス自由化に参入する場合も同じくこうした枠組みを利用する可能性が高いと言えます。


あしたでんきの「見える化」

あしたでんきの「見える化」

あしたでんきガスが実現しても全国展開は難しい


 東京エナジーアライアンスは東京ガス、東邦ガス、大阪ガスのエリアに対応していることから、あしたでんきのガスが実現した場合はこれらの地域への供給に対応する可能性が大きいです。


 ガスは供給エリアが非常に細分化されているため、「あしたでんきガス」が実現したとしても、ガスを契約できないエリアは広く残るでしょう。


あしたでんき公式サイト

あしたでんき契約者におすすめのガス会社は?


 あしたでんきがガスを提供していない今、ガスはどうすればいいのか。「正解」を紹介します。


他社と組み合わせるとお得です


 あしたでんきはガスを販売しておらず、また電気・ガスのセット契約も提供していません。ガスだけで契約できる会社と組み合わせて利用するとお得です。


内容 ガス料金 電気料金 月合計 月の差額
東京ガスのガスと
東電の電気
6144円 11078円 17222円 -
電気・ガスともに東電 5959円 10973円 16932円 -290円
電気・ガスともに東京ガス 6144円 10360円 16504円 -718円
エルピオ都市ガス
あしたでんき
5851円 10166円 16017円 -1205円
いずれも原料調整費などは含まず ガスは39立米、電気は391kWh:40Aで計算
3人世帯の平均使用量

 3人世帯の平均使用量で試算した場合、東京ガスや東京電力のセット契約よりも、あしたでんきと「エルピオ都市ガス」を組み合わせて利用した方が料金が安いという結果になります。


 他の条件や地域においても、あしたでんきの電気代が安い条件下では「あしたでんき+他社ガス」の組み合わせが電気ガスセット契約よりも安くなるケースが多いです。


 地域によって安いガス会社は異なるので、以下の比較表から探してください。ガスだけで契約できるプランも多数あります。


あしたでんき公式サイト



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