エルピオ都市ガスの評価

エルピオ都市ガスのメリット・デメリット


 電気代の安さで人気を集める新電力のエルピオが、2020年11月からガス自由化にも参入しました。ガス料金のシミュレーション結果をもとに、他社と比較しながらメリット・デメリットを詳しく解説します。



エルピオ都市ガスってどんな会社?


 まずはエルピオ都市ガスについて説明します。


2020年11月に東京ガスのエリアからスタート


 電気代の安さで人気を集める「エルピオでんき」を展開するエルピオは、千葉県市川市に本社を置くプロパンガス会社です。


 他のプロパンガス会社もこぞって都市ガス自由化に参入を果たしていますが、2017年のガス小売自由化から遅れること3年、エルピオも「エルピオ都市ガス」というサービス名でガス自由化に参入を果たしました。


 当初の対応エリアは「東京ガス」の都市ガス供給エリアに限られていました。


2021年5月から東邦ガスのエリアにも拡大


 続いて2021年5月から、中部地方の「東邦ガス」の都市ガス供給エリアにも参入を果たしました。東京ガスエリアと同様に、新規参入企業の中で上位に入る競争力のある料金プランです。


 なお、エルピオ都市ガス公式サイトによれば、それ以外のエリアについても「市場動向や参入に必要な体制整備が整い後、提供して参ります。」としているので、今後は大阪ガスのエリアなど他の地域にも拡大する可能性はゼロではないでしょう。


エルピオ都市ガス公式サイト

料金プランの解説


ガス料金はいくらお得になるの?


 大手ガス会社の標準的なプランである「一般契約」からエルピオ都市ガスに乗り換えた場合の、世帯人数ごとの試算を紹介します。(総務省「家計調査」から求めた平均使用量で試算)


お得率と年間節約額 1人
月17m3
2人
月31m3
3人
月39m3
4人
月40m3
東京ガスのエリア
スタンダード
-3.9%
-1529円
-4.7%
-2895円
-4.8%
-3515円
-4.8%
-3593円
東京ガスのエリア
スタンダード/セット契約
-7.4%
-2849円
-6.9%
-4215円
-6.6%
-4835円
-6.5%
-4913円
東邦ガスのエリア
スタンダード
-5.9%
-3094円
-5.9%
-4858円
-5.9%
-5821円
-5.9%
-5941円
東邦ガスのエリア
スタンダード/セット契約
-8.5%
-4414円
-7.5%
-6178円
-7.3%
-7141円
-7.2%
-7261円

 東京ガス・東邦ガスのエリアのガス会社の中ではトップクラスの低料金です。


 このほか、ガス床暖房を導入している世帯が契約できる「床暖プラン」も提供しています。


エルピオでんき公式サイト

セット割引は?


 エルピオでんきとのセット契約で、更に月110円の割引が適用されるとの回答を得ています。電気もガスも最安値水準、更にセット割引が適用されることで更に安くなります。


供給エリアは?


 東京ガスと東邦ガスの都市ガス供給エリアのみ対応。今後、拡大していく予定とのことです。


支払い方法は?


 クレジットカード払いと口座振替に対応しています。


最新のキャンペーン情報


 2021年8月31日までに新規でエルピオ都市ガスを申し込むと、1万円分の値引きを受けられるキャンペーンを実施しています。


 契約から11ヶ月目のガス料金から値引きされます。ガス料金が1万円に満たなかった場合は翌月に繰り越されるとの回答を得ているため、一般家庭では1〜2ヶ月分のガス代が実質タダになるでしょう。
 なお、この特典分は当サイトの試算には含めていません。


エルピオ都市ガス公式サイト

エルピオ都市ガスの評価


最安水準と評価できる


 東京ガス・東邦ガスのエリアに新規参入した他社と比較すると、エルピオ都市ガスは「最安水準」と評価できます。ガス料金自体が安いことに加え、他社を圧倒するキャンペーンがあるため、段違いに安いと言えます。


床暖プランはケースバイケース


 床暖プランについては、東京ガスと比較して必ずしもお得にならないケースがあります。


 東京ガスの「暖らんプラン」は、ガス式の浴室暖房・乾燥機や高効率の給湯器「エコキュート」を設置している場合、3〜6%の割引が適用されます。


 一方、エルピオ都市ガスの「床暖プラン」は東ガスの「暖らんプラン」と比較してガス料金の単価は安いものの、東ガスにはある別途の割引が無いため、割高となるケースもあります。


 ガス床暖房、ガス浴室暖房、エコキュートの3点を設置し、暖らんプランの「セット割」が適用されている場合は要注意です。


設置設備 割引名称 割引率
ガス床暖房
ガス浴室暖房
バス暖割 3%
ガス床暖房
エコキュート
エコ割 3%
ガス床暖房
ガス浴室暖房
エコキュート
セット割 6%

 バス暖割もしくはエコ割が適用されている場合は、エルピオ都市ガスの方が安くなる可能性が大きいので、検討してください。詳細は以下の記事で。


エルピオ都市ガス公式サイト

東京ガス・東京電力のセット契約と比較して


 最後に、電気・ガスをセット契約とした場合の料金を、東京ガスと東電と比較します。


内容 ガス料金 電気料金 月合計 月の差額
東京ガスのガスと
東電の電気
5100円 9477円 14577円 -
電気・ガスともに東電 4947円 9431円 14378円 -199円
電気・ガスともに東京ガス 5100円 8727円 13827円 -750円
電気・ガスともにエルピオ 4759円 8780円 13539円 -1038円
いずれも原料調整費などは含まず ガスは31立米、電気は348kWh:30Aで計算
2人世帯の平均使用量

 エルピオが最も安いと言えます。代表して2人世帯の平均使用量で試算しましたが、世帯人数が増えて使用量が多くなれば、更にエルピオが有利です。


 一人暮らしでは、電気を30A以上で契約している場合は、やはり東京電力・東京ガスよりもエルピオがお得です。
 ですがエルピオでんきは20A以下では契約出来ないため、20A以下で契約している場合は東京ガスにまとめるのが正解です(ずっとも電気1Sは関東で上位のお得な料金プラン)


 世帯人数別の電気料金のシミュレーションも紹介します(東京電力「従量電灯B」との比較)


シュミレーション条件
お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
エルピオでんき
スタンダード
30A以上で
契約可
-7.4%
-8371円
-11.2%
-14862円
-11.7%
-17850円
東京ガス
ずっとも電気1
20A契約不可 -7.8%
-8896円
-8.5%
-11331円
-9.1%
-13880円
東京ガス
ずっとも電気1S
-3.3%
-1682円
-5.6%
-6340円
-6.2%
-8269円
-6.7%
-10328円

東京ガスの電気の公式サイト エルピオ都市ガス公式サイト



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