エネアークガスの都市ガスの概要
プロパンガスを中心に手がけてきたエネアークが、都市ガスにも参入しました。他社と比較しながらメリット・デメリットを分かりやすく解説します。
目次
エネアークガスってどんな会社?
まずはエネアークガスについて説明します。
プロパンガスの会社
エネアークは伊藤忠エネクスと大阪ガスが共同で設立したプロパンガスを中心に手掛ける会社です。エネアーク関東やエネアーク中部などの子会社を全国各地に抱えています。
他のプロパンガス会社が続々と都市ガスに参入しているのと同様に、ガス自由化を機に都市ガスにも参入しました。
CDエナジーダイレクトと提携してガス自由化に参入
ガス自由化に参入するにはガス製造工場や保安体制の確保など、高いハードルを乗り越える必要があり、それがガス自由化の参入企業が増えない要因として指摘されています。
エネアークはCDエナジーダイレクトと提携し、同社の「取次」という形でガス自由化に参入しました。
ちなみに、エネアークは先にも触れたとおり伊藤忠エネクスと大阪ガスの子会社ですが、CDエナジーは中部電力と大阪ガスの子会社であり、そうした繋がりで提携が実現したようです。
料金プランの解説
ガス料金はいくらお得になるの?
大手ガス会社の標準的なプランである「一般契約」からエネアークガスに乗り換えた場合の、世帯人数ごとの試算を紹介します。(総務省「家計調査」から求めた平均使用量で試算 原料費調整を含めず 原料費調整の推移によっては結果が変わる場合もあります)
お得率と年間節約額 | 1人 月17m3 |
月31m3 |
月39m3 |
月40m3 |
東京ガスのエリア | -3.1% -1211円 |
-3.1% -1906円 |
-3.1% -2294円 |
-3.1% -2343円 |
東京ガスと比較して一律3.1%安になる料金体系です。取次元であるCDエナジーダイレクトと同額です。
東京ガスエリアの新ガス会社としては「平均的」な料金水準です。
セット割引は?
ガスだけでも契約できますが、電気とセット契約にすることでガス代の割引が更に0.5%加算され「3.6%引き」となります。ただし、電気代は関東エリアの新電力としては安いとは言えない水準であるため、セット契約は推奨しません。
また、計算には含めていませんがT-POINT還元もあります(税抜200円につき1ポイント)
供給エリアは?
東京ガスのエリアの一部に対応しています。
支払い方法は?
クレジットカード払いのみの対応です。
エネアークガスの評価
電気とのセット契約は非推奨
セット割引の項目でも説明しましたが、エネアークの電気は新電力としてはそれほど安いとは言えないものです。セット割引はありますが、トータルではそれほど安いとは言えません。
例えば2人暮らし世帯の標準使用量では、東電と比較して年間3896円安くなりますが、同じ条件で9千円以上安くなる新電力もあります。
CDエナジーのセット契約の方が安い
ガス代やセット割引の条件はCDエナジーと同じですが、電気代がエネアークでんきよりもCDエナジーの電気の方が安いため、セット契約トータルではCDエナジーの方が安いです。
内容 | 電気料金 | ガス料金 | 月合計 | 月の差額 |
---|---|---|---|---|
東京ガスのガスと 東電の電気 |
9477円 | 5100円 | 14577円 | - |
電気・ガスともにエネアーク | 9153円 | 4917円 | 14070円 | -507円 |
電気・ガスともにCDエナジー | 8891円 | 4917円 | 13808円 | -769円 |
上表の2人世帯の平均使用量での試算では、年間に3144円の差となります。