USENガスのメリット・デメリット
有線放送でおなじみのUSENが法人向けに販売しているUSENガスのメリット・デメリットを、大手ガスを始め他社と比較しながら分かりやすく解説します。地域によってはメリットが大きいが、一方でメリットが小さい地域もあります。
目次
USENガスってどんな会社?
まずはUSENガスについて説明します。
法人・業務用サービス
「USEN GAS」は法人・業務用のサービスです。基本的に個人・一般家庭では利用することが出来ません。
当サイトでは一般家庭での世帯人数別の平均使用量での試算結果をもとに料金プランを評価していますが、USENガスについては法人向けのサービスとなっているので注意してください。
東電系がガスを供給
USEN GASはUSENが契約を募集し、東電系の新電力であるテプコカスタマーサービスがガスの供給などのサービス提供を行います(関東では東京電力エナジーパートナー)
なお、関東・沖縄を除く全国で提供されている「USENでんき」についても、電力の供給をテプコカスタマーサービスが担っています。
料金プランの解説
ガス料金はいくらお得になるの?
大手ガス会社の標準的なプランである「一般契約」からUSENガスに乗り換えた場合の、世帯人数ごとの試算を紹介します。(総務省「家計調査」から求めた平均使用量で試算 原料費調整を含めず 原料費調整の推移によっては結果が変わる場合もあります)
お得率と年間節約額 | 1人 月17m3 |
月31m3 |
月39m3 |
月40m3 |
東京ガスのエリア | -3.0% -1163円 |
-3.0% -1836円 |
-3.0% -2219円 |
-3.0% -2259円 |
東邦ガスのエリア | -3.0% -759円 |
-3.0% -2458円 |
-3.0% -2945円 |
-3.0% -3006円 |
大阪ガスのエリア | -3.0% -1343円 |
-3.0% -2104円 |
-3.0% -2520円 |
-3.0% -2572円 |
上で紹介した単年契約では、大手ガスの標準メニューである「一般料金」と比較して使用量に関係なく一律3%安くなる料金体系です。いずれの地域においても、新規参入のガス会社の中では「平均的」といえる料金水準です。
単年契約のほか、2年契約プランも提供しています。2年契約では東京ガスエリアでは東京ガスより5%引き、東邦・大阪ガスエリアは4%引きです。東京ガスのエリアでは「最安水準」と言える料金水準ですが、解約金が高額である点には注意が必要です。東邦・大阪ガスエリアでは2年契約でも割安とは言えません。
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東邦ガスからの乗り換えシミュレーション
セット割引は?
東邦ガス、大阪ガスのエリアでは「USENでんき」とセット契約にすることで更に1%引きになるセット割引を提供しています。
関東ではUSENでんきのサービスが提供されていないため、東京ガスのエリアではセット割引の利用は出来ません。
電気料金プランの評価、詳細は以下の記事で解説しています。
供給エリアは?
東京ガス、東邦ガス、大阪ガスの都市ガス供給エリアの一部に対応しています。
支払い方法は?
原則として口座振替のみとなっています。
解約違約金は?
2年契約で契約した場合、契約期間内に解約することで25000円(1口)の解約違約金が発生します。都市ガスの解約違約金としては高額といえます。
USENガスの評価
東京ガスエリア・2年契約は「安い」
USENガスは東京ガスエリアで2年契約とした場合、他社と比較しても最安水準といえる競争力のある料金設定です。高額な解約違約金の設定がある点はデメリットであり注意点といえますが、ガスの使用量が大きい飲食店などでは将来的に解約違約金が発生したとしてもメリットを得ることは可能でしょう。
東邦ガス・大阪ガスのエリアでは他社に見劣り
一方、東邦ガスのエリアでは中部電力のガスの方が安いですし、大阪ガスのエリアでも関電ガスの方が安いのでUSENでんきは見劣りします。
いずれも各地域で最大の競争相手より「高い」ため、選択肢として選びづらいと言えます。