PinTガス
東京電力系の新電力、PinTが提供している「PinTガス」は他社には無い特徴的な割引システムがあります。PinTガスのメリット・デメリットを分かりやすく解説します。
目次
PinTガスってどんな会社?
まずはPinTガスについて説明します。
東京電力系の新電力
PinTは2018年に設立された東京電力系の新電力です。60%を東京電力エナジーパートナーが、40%を電力需給システムなどの開発を行っているパネイルが出資しています。PinTの副社長はパネイルの社長が勤めています。
2018年の参入と、他社から2年遅れて電力自由化に参入していますが、2019年末時点のシェアは16位と健闘しています(低圧電灯)
東電系と提携してガス自由化に参入
ガス自由化への参入はガス製造工場や保安体制の確保など、ハードルが非常に高いと言われており、参入企業が増えない要因となっています。
PinTはは東京電力とニチガスが共同設立した東京エナジーアライアンスと提携することでガス自由化への参入を果たしました。
料金プランの解説
ガス料金はいくらお得になるの?
大手ガス会社の標準的なプランである「一般契約」からPinTガスに乗り換えた場合の、世帯人数ごとの試算を紹介します。(総務省「家計調査」から求めた平均使用量で試算 原料費調整を含めず 原料費調整の推移によっては結果が変わる場合もあります)
お得率と年間節約額 | 1人 月17m3 |
月31m3 |
月39m3 |
月40m3 |
東京ガスのエリア | -3.0% -1165円 |
-3.0% -1838円 |
-3.0% -2215円 |
-3.0% -2262円 |
東京ガスと比較して一律3%安くなる料金プランです。同エリアの新規参入ガス会社としては、平均的と言える料金水準です。
特徴的な割引システム PinTアカウント割
特徴的な割引システム「PinTアカウント割」がガス料金にも適用されます。
PinTではガスの他にも、でんきや光回線などを取り扱っていますが、それらの料金をまとめて支払うと、支払金額に対して割引が適用されます。
料金 | 割引率 |
---|---|
1〜5000円 | 1% |
5001〜2万円 | 3% |
20001〜5万円 | 5% |
50001円〜 | 7% |
注意点としては、料金丸々が3%引きとか5%引きになるのではない点です。
分かりづらい点ですが、5000円を超えた部分のみが3%引きに、2万円を超えた部分のみが5%引きになります。
供給エリアは?
東京ガスのエリアの一部に対応しています。
支払い方法は?
クレジットカード、口座振替、コンビニ払いに対応しています。
PinTガスの評価
ガスは「まずまず」だが電気は安くない
PinTガスのガス料金は、ガス料金自体が東京ガスと比較して3%安と「平均的」な料金水準であるのに加え、アカウント割が適用されるためそれなりにメリットがある内容と評価できます。
それに対しPinTでんきは東京電力と「同額」で、アカウント割の分だけ安くなるという料金体系です。東電エリアの新電力では、使用状況によって異なりますが例えば2人世帯の標準使用量で東電よりも7%以上安くなるところもあるので、それと比べると大幅に割高と言えます。電気の契約は推奨しません。