ガス自由化 乗り換えに工事は必要?
ガス自由化で気になるのが、ガス会社を乗り換えるにあたって工事が必要なのかという点です。乗り換えで月々のガス代が安くなると言われても、多額の費用が必要になるような工事をしたら、元を取るのも難しくなってしまいますよね。
こうした不安を解消していきます。
結論 工事は一切必要無し!
ガス会社を乗り換える、と言われるとガス管を交換したり、コンロを交換したりしなければならないの・・? と不安になる人も多いでしょう。ですがご安心ください。基本的にガス会社を乗り換えるにあたって工事は必要ないと考えて大丈夫です。
ガス自由化でガスの購入先を変更しても、各家庭に届くガスはこれまで通りのガス管を通って供給されます。もちろん、ご自宅に届くガスもこれまで通りのものが届きます(法律によって厳しく規格が定められています)
従って、これまで通り何の変化も無くガスを使い続けられるのです。
変わるのはガス料金の支払先と、月々のガス料金だけです。
ガスメーターの交換も無し
一年早く実施された「電力自由化」の時には、電力会社を乗り換えるにあたって「スマートメーター」と呼ばれる次世代型の電力メーターへの交換工事が行われていました。
電力会社を切り替えるタイミングで交換工事が行われているため、「切り替えに必須の工事」という認識が定着しているようです(電力会社側の事情で行われていただけで、制度上はメーター交換工事は必須ではありませんでした)
ちなみに、こうしたメーター交換工事は、電力自由化においてはごく一部の特殊な事例を除き、全て無料で進められています。
話をガス自由化に戻しましょう。
電気の時にもメーター交換したんだから、ガスでもまたメーター交換するんでしょ? と思う人が多いと思いますが、今のところガス自由化でガス会社を乗り換えるにあたって、メーター交換も必要ないというところで決着したようです。
従って、一般家庭でガス会社を乗り換える際には、工事は全く行われません。
申込みだけで切り替えが完了する、という認識で大丈夫です。
未開通の場合は違います
既にガスをお使いの場合は、工事は必要ありません。
しかし、新しくガスを使い始める場合は、その限りではありません。従来通り、ガス会社の点検が義務付けられているため、開栓のための点検が必要となります。
プロパンガスからの変更も
プロパンガス(LPガス)は都市ガスとは全く性質が異なるため、プロパンから都市ガスへの変更には工事が必要です。
自宅前の道路からガス管を引っ張ってきたり、ガスコンロや給湯器などに手を加える必要があります。自己負担も当然発生して、15万円前後の費用が相場だそうです。家の前の道にガス管が来ていない場合は、100万円単位の費用が掛かる場合もあります。
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