都市ガス自由化のスケジュール
ガスの自由化のスケジュールを説明します。
いつ、どんな変化が起こるのでしょうか?
2017年1月前後 | 新しいガス会社の予約受付が開始 |
2017年4月1日 | 自由化スタート(供給開始) |
われわれ、一般消費者に関係するスケジュールはこんな感じです。実際に契約が切り替わり、ガスの供給元が変わる(=自由化スタート)のは2017年4月1日から、ということになります。
既に実際の料金プランを公表し、申込みを受付けている新ガス会社も出てきています。
動きはやや遅れ気味
関電ガスのように2016年中からエンジン全開で宣伝して、2017年4月の開始に向けて動いていた企業もある一方、一部新規参入企業は2017年4月に間に合わないところも出ています。
例えば、東京電力が都市ガス自由化への参入を表明していますが、実際の供給開始は2017年7月からというアナウンスをしています。
参入企業も増えていませんから、自由化スタート時点で切り替えが可能な世帯はあまり多くないでしょう。
自由化は90年代から開始
「ガス自由化」という言葉自体、最近になって初めて聞いたという人がほとんどだと思います。しかし、日本でも1990年代から都市ガスの自由化が少しずつ進められてきました。
1995年 | 巨大工場 | 47% |
1999年 | 大規模工場、商業施設など | 52% |
2004年 | 中規模工場、ホテルなど | 56% |
2007年 | 小規模工場、ビジネスホテルなど | 63% |
2017年 | 家庭、小規模法人 | 100% |
このように、大規模なところから徐々に段階を踏んで、自由化が進められてきました。今回の家庭向けの自由化は「都市ガス自由化の総仕上げ」的な意味合いを持っています。
既に自由化されている部分については、新規の参入企業(関西電力など)が15%のシェア(2012年度)を獲得しています。ほぼ同じ時期に、同じような形で自由化された電力事業では、新規参入企業(新電力)のシェアは全面自由化時点でたった5%程度でした。私たちの知らぬ間に、ガス自由化は着々と進んでいたのです。
2022年の導管分離にも注目!
2022年には、導管分離が行われる予定です。
導管分離というのは、ガス大手3社(東京ガス・大阪ガス・東邦ガス)からガス管を管理する部門を分離して、別会社にする改革です。導管分離がしっかりと実行されることで、新規参入のガス会社がより魅力的な料金プランを出せるようになるかもしれません。
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