プロパンガス料金が高いのは何故?
私自身、プロパンガスのアパートで一人暮らしをしていた時にガス代が1ヶ月で6000円!も請求された経験がありますが、プロパンガスの料金が「高すぎる」と感じている人は少なくないでしょう。なぜ高いのか、その理由を解説します。
目次
プロパンガスは都市ガスの1.86倍という事実
まずは、プロパンガスが本当に「高い」のか実際の数字を元に解説します。
こちらの図は、経産省が発表した「ガス料金等の現状について」という資料から引用したものです。プロパンガスは都市ガスに比べて料金水準が「何倍か」というのを示しています。
地域によって格差は大小ありますが、全国平均で1.86倍という差があります。つまり、都市ガスで月5000円で済む家庭の場合、プロパンガスでは9300円もの料金を請求されることになる、ということです。
なぜプロパンガスは高いのか
では、なぜプロパンガスはここまで高いのか。その理由を解説します。
あらゆるコストが高いため
都市ガスとプロパンガスを比較すると、プロパンガスの方がどうしてもコストが高くなります。
プロパンガスはボンベを人の力で運び、交換する作業が必要なのでその分の人件費が発生します。都市ガスもガス管を埋設する費用は必要ですが、一度埋設すれば20年以上にわたりガスを供給し続けることが可能です。
山間部での利用が多い
更にコストを押し上げる要因として、プロパンガスは人口密度が低い地域での利用が多いことが挙げられます。
人口密度がある程度あれば、都市ガスを敷いて皆で都市ガスを使うことができます。ガス管の埋設コストの採算が取れるからです。
しかしそれが出来ない地域では、必然的にプロパンガスを使うことになります(最近はオール電化もありますが)
プロパンガスでも、使う人が一箇所に密集していればボンベの交換作業のコストも下がります。しかし、プロパンガスが使われている地域の人口密度は必ずしも高くないため、その分コストがかさんでしまいます。
大家と業者の癒着(賃貸の場合)
賃貸住宅の場合、基本的に大家さんがプロパンガスの会社を決定しています。そして、ガス会社を決める際に大家とプロパンガス会社の間で「取り決めが」行われることがしばしばあります。
例えばA社を導入すればエアコンを全室に無料で付けてあげます、とか入居者が払うガス料金の一部をキックバックしますよ、といった内容です。
もちろん、エアコンの設置費用やガス代のキックバック費用は全て入居者が毎月支払うガス料金にこっそり上乗せされるわけです(2017年から入居者にその旨を説明することが義務付けられた) 結果として賃貸住宅のプロパンガス料金を押し上げる要因となっています。
ちなみに、私が以前暮らしていたアパートはすぐ隣の戸建てが都市ガスを使っているにもかかわらず、そのアパートだけプロパンガスを使うという入居者にとっては頭に来る仕様でした。
「自由競争」だから
2017年の「都市ガス」自由化に先駆けて、プロパンガスは1996年に自由化されています。全国で大小あわせて2万社が参入し「自由競争」を繰り広げています。
自由競争というと価格競争で料金面でメリットがありそうな感じを受けますが、実際はここまで説明してきた通りの結果になっています。
その要因としては料金規制が無いことや、一度契約すると他社への切り替えが非常に少ないことなどが理由として考えられます。
ガス会社を見直すことで値下げする余地も
戸建て住宅の場合は、ガス会社の切り替えを行うことで「都市ガス並」の料金にまで安くすることが出来る場合もあります。
一括見積もりサイトを活用して、料金を見直してください。
