HTBエナジー「まじめなガス」【ガス自由化】

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HTBエナジーの「まじめなガス」


 光通信グループの新電力会社、HTBエナジーがガス自由化に参入しました。サービス名は「まじめなガス」 メリット・デメリットを、東京ガスや他の新ガス会社と比較しながら解説します。



公式サイト(申込み)

HTBエナジーってどんな会社?


 まずはHTBエナジーについて説明します。


エイチ・アイ・エスの関連会社だった


 HTBエナジーは冒頭でも紹介したとおり、大手旅行代理店のエイチ・アイ・エス系のエネルギー企業です。主要な株主にはハウステンボスなどが名を連ねる他、エイチ・アイ・エスの創業者でもある澤田秀雄氏が会長を務めていました。


 ガス自由化に先駆けて電力自由化に参入し、一般家庭や企業に向けて電力を供給しています。26万件に電力を供給していましたが、電力取引価格高騰を受けて業績が悪化、2022年に光通信グループの傘下に入りました。


ガスは東電系が供給


 HTBエナジーのガスは東京電力とニチガスが設立した東京エナジーアライアンスが供給します。HTBエナジーは契約を取り次ぐ形で販売を行っています。


 ガス自由化は参入のハードルが非常に高く、他社と提携することで参入が実現したと言えます。


料金プランの解説


ガス料金はいくらお得になるの?


 大手ガス会社の標準的なプランである「一般契約」からHTBエナジー「まじめなガス」に乗り換えた場合の、世帯人数ごとの試算を紹介します。(総務省「家計調査」から求めた平均使用量で試算 原料費調整を含めず 原料費調整の推移によっては結果が変わる場合もあります)


お得率と年間節約額 1人
月17m3
2人
月31m3
3人
月39m3
4人
月40m3
東京ガスのエリア
電気とセット
-6.2%
-2389円
-5.0%
-3062円
-4.7%
-3439円
-4.6%
-3486円
東邦ガスのエリア
電気とセット
-7.3%
-3804円
-6.5%
-5301円
-6.2%
-6113円
-6.2%
-6214円
大阪ガスのエリア
電気とセット
-4.7%
-2096円
-3.7%
-2606円
-3.4%
-2885円
-3.4%
-2920円

 ガス料金が大手ガスより安くなることに加え、電気とのセット割引が適用されることで割安になる料金体系です。


公式サイト(申込み)

セット割引は?


 HTBエナジーの電気とセット契約した場合、ガス料金から毎月100円安くなります。当サイトの試算にはセット割引を含めています(電気とセット契約でないとガスの契約が出来ないため)


 その他、HTBエナジーを利用するとエイチ・アイ・エスの旅行が割安な料金で申し込める特典などもあります。


供給エリアは?


 東京ガスの東京地区、東邦ガス、大阪ガスのエリアに対応しています。


支払い方法は?


 電気料金と一括して請求されます。
 口座振替とクレジットカード払いに対応しています。


公式サイト(申込み)

HTBエナジーのガスの評価


電気料金プランに注意 市場連動型プランになった


 HTBエナジーはこれまで割安な料金プランを提供していましたが、2022年10月請求分から料金高騰リスクがある料金体系へと移行します(既存契約者も対象)


 HTBエナジーは2022年10月分の電気料金から新たに「電源調達調整費」を導入します。 電源調達調整費は日本卸電力取引所での電気の取引価格の変動を、ユーザーが支払う電気料金に転嫁する仕組みです。2022年になって導入する新電力が増えていますが、多くの電力会社は採用していない特殊な料金体系です。


 現在の電力取引価格の推移では電気代が大幅に高くなる恐れがあるため、注意が必要です。詳細は以下の記事で解説しています。


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