関電ガスの口コミ・評判【料金/セット割】

ガス自由化に参入した関西電力


 電力会社がガスを売る、と言われると意外かもしれませんが、関電はガス自由化に早い時期から参入し、実績を積み上げてきました。大口顧客向けのガス販売は2000年から開始し、売上高が754億円(2014年)という大きな事業に育て上げています。新規参入のガス会社としては国内最大の販売量(大口向け)を持ち、ガスの取り扱い量では国内4位の規模です。


 関西(大阪ガスエリア)では他に自社でガス自由化に参入している企業が無いので、関電ガスが唯一の選択肢になります(他の新規参入は大ガスの代理店)





ガス料金は?


 2017年1月12日に「関電ガス」の新料金プランが発表されました。
 大阪ガスの値下げに対抗して、当初発表から更に値下げしています。


なっトクプラン


 使用量に関係なく、大阪ガスの一般料金よりも割安な料金を実現しています。


お得率と年間節約額 1人
月17m3
2人
月31m3
3人
月39m3
4人
月40m3
関電ガス
ガスのみ
-7.7%
-3710円
-7.9%
-6040円
-7.9%
-7270円
-7.9%
-7427円
関電ガス
ガス・電気セット
-10.5%
-5050円
-10.7%
-8164円
-10.7%
-9827円
-10.7%
-10034円

 早期申込割引「1%引き」を含めた試算です。


 早期申込割引無しの場合、標準的な使用量(月33立米:大ガスなら6667.39円)でガス単独の契約ではお得率は-7.0%で、年間5603円安くなるという計算になりました(大ガスと同額の原料費調整は除いて計算)


 使用量が極端に少ない場合でも、大阪ガスの一般契約よりもお得な料金を実現しています。ファミリー世帯はもちろん、一人暮らし世帯でも安心して契約できます。


 なお、現在契約しているプランによっては、乗り換えることで割高になるケースもあるのでご注意ください。


セット割引


 関電ガスは関電の電気とのセット契約でお得になる「セット割」があります。
 セット割を適用することで、毎月のガス代が更に3%オフになります。


 なお、この割引は関電グループであるケイ・オプティコムが提供しているeo電気にも適用されます。今のところeo光など他のサービスとのセット割引は発表されていません。


 ちなみに、この記事の一番最後で紹介しますが、セット割を使わない方がお得です。


早期申込割引


 2018年1月31日までの申込みで、更に1%の割引が適用されます。


 割引が適用されるのは2019年4月分の料金までとなっているので、2017年4月のガス自由化スタートまでに申し込めば約2年間にわたってこの割引が適用されます。


ポイント還元


 関電のポイント、はぴeポイントが貯まります。
 1000円につき5ポイントなので、ポイント還元率は約0.05%です。


 貯まったポイントは楽天ポイントやPonta、nanaco、WAONポイントなどに交換可能です。


関電ガス for au


auガスの実現性は?  auユーザー向けのプランもあります。


 料金や割引は通常の関電ガスのプランと一緒で、au WALLET クレジットカードで支払うと、2%のポイント還元があります。


 関西電力の電気とのセット契約はできず、代わりにauでんきとのセット割(3%引き)があります(関電の電気とのセット割は無し)
 関電の電気を使っている場合は、for auでない関電ガスを契約しましょう。


 au WALLET クレジットカードを持っている人にはおすすめです。カードを持っていない場合は、auユーザーであってもわざわざ選ぶメリットは皆無です(WEBで申込みできないのも面倒)




供給エリアは?


 「関電ガス」公式サイトでの発表によれば、当初の供給エリアは大阪ガスの都市ガス供給エリアとなります。兵庫、大阪、京都、滋賀、和歌山、奈良の各県の一部に都市ガスを供給するとしています。


 また、関電の八木社長は日経新聞(2016年2月17日)のインタビューに対し、「首都圏への進出も検討している」と語っています。自由化開始当初は関西圏のみの参入となりますが、首都圏への参入も考えているようです。


関電ガスのデメリットは?


 ガスの安定供給や緊急時の対応といった面では、制度上厳しい制約と手厚い保護があるため、大阪ガスと何ら変わりない水準が期待出来ます。また、法律で定められているガス機器の点検や、故障・修理の対応についても、ガスの取扱経験が豊富な岩谷産業(カセットコンロで有名な会社)と共同で設立する関電ガスサポート株式会社が対応するとしています。


割高になるケースもある


エネファーム  大阪ガスから関電ガスに乗り換えることで、料金が大幅に高くなるケースもあります。


 今のところ、関電ガスではエネファームやエコウィルといったガスを使った発電設備に対する割引プランや、ガス式の床暖房やファンヒーターに対する割引プランを用意していません。


 こうしたガス機器をお使いの世帯に向けて、大阪ガスは非常に割安な料金プランを設定しています。こうしたお得なプランを契約している場合は、関電ガスに乗り換えてしまうと割高になります。


 例えば大ガスの「GAS得プラン マイホーム発電料金」から関電ガスに乗り換えた場合、年間39136.8円の値上がりになります(月100立米で試算) 更に大ガスでは、ガスコンロがあれば2%引きなどの割引を提示しているので、関電ガスとの差は更に大きくなります。


 エコウィル、エネファーム、ガス式床暖房、ガス暖房などをお使いで、「選択約款」で契約している場合は注意してください。選択約款でも、「GAS得プラン エコジョーズ料金」からの乗り換えなら関電ガスの方が安くなる可能性があります。


ガス料金は魅力だが、電気料金は・・


 使用量が少なくても、大ガスよりお得になる点は魅力です。


 しかし、関電の電気料金は全国的に見ても高値水準であるため、電気については新電力を選んだ方が断然お得です。


ガス料金 電気料金 月合計 月の差額
大ガスのガスと
関電の電気(現状)
4568円 9637円 14205円 -
大ガスのガスと電気
(セット契約)
4568円 9444円 14012円 -193円
関電のガスと電気
(セット契約)
4121円 9637円 13758円 -447円
関電のガスと
Looopでんき
4248円 7500円 11748円 -2457円
いずれも原料調整費などは含まず ガスは33立米、電気は300kWhで計算
2〜3人世帯の平均使用量です

 このように、関電の電気とガスをセット契約するのと、電気は新電力・ガスは関電にするのとでは、月2千円もの差になります。電気、ガスともに乗り換えは簡単ですから、ガスと一緒に電気も乗り換えてみてはいかがでしょうか。


結論
ガスは関電ガス、電気は新電力と契約しよう

関電 VS 大ガス 全面対決の途中経過は


 全国的に盛り上がりに欠けるガス自由化。そんな中でも関西圏だけは他の地域とは違った盛り上がりを見せています。


 先に自由化された電力では、大ガスが関電から22万件を超える顧客を奪いました。一方、関電は2017年3月末時点で10万件のガス契約を大ガスから奪い返すことに成功。「電力自由化がスタートした際の大ガスの顧客とほぼ同数を取り返した(日本経済新聞 2017/4/1)」といい、初年度20万件という目標達成に向けて邁進しています。


 契約件数だけ見ると、大ガスと関電はいい戦いを繰り広げているようにも見えます。しかし、大手メディアは報じていませんが「売上高ベース」で見ると状況は一変します。


売上高ベースでは大ガスの圧勝


 同時期どうしの比較で、関電・大ガスともに奪い合った顧客の数はほぼ同数。しかし、売上高ベースで見ると、実は大ガスの圧勝です。


 総務省「家計調査」によれば、2人以上世帯の平均のガス代は月5337円(2014年度)
 一方、電気代は平均で9472円(2014年)と、2倍近い差があります。


 この差を考慮すると、失った電気の売上をガスで取り返すには、2倍の契約件数が必要ということになります。また、電気は使用量が多い(売上が大きい)顧客の流出が目立つ一方、ガスについては使用量が特に多い世帯(ガス床暖房などを使っている家庭)は「GAS得プラン」でガッチリ囲い込まれているため、動きが少ないはずです。乗り換えると割高になってしまいますから。


 とはいえ、関電は関電で念願だった原発の再稼働を予定しており、それにあわせて電気料金の大幅値下を予定しています。関電の逆襲はまだまだこれからです。




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