長野県内のガス自由化の現状は?
2017年にスタートしたガス自由化では、一般家庭でもガス会社を自由に選べるようになりました。長野県内のガス自由化事情を2021年現在の情報に基づき詳しく解説します。
目次
ガス会社を選べない長野県
長野県内のガス自由化の現状を解説します。
新規参入ゼロ だから乗り換え不可
2017年に家庭向けのガス自由化が行われ、ガス会社(都市ガス)を自由に選べるようになりました。しかし4年経った2021年現在、長野県内の家庭向けに新規参入したガス会社がありません。したがってガス会社を乗り換えることが出来ない現状があります。
プロパンガスを使っている場合は
プロパンガスは1996年に自由化されており、長野県内内の多くの地域に参入企業があります。切り替えで年間5万円以上安くなる場合もあるので、まずは見積もりを取ってみてください。
なお、賃貸にお住まいの場合は切り替えが出来ません。正確には大家さんと交渉すれば切り替えられますが、難しい場合が多いので諦めた方がいいです。なお、電気は賃貸であっても自由に切り替えができます。詳細はこの記事の一番最後で。
長野県のガス自由化は今後どうなる?
実はガス自由化で「選択肢が無い」状況になっているのは長野県に限った話ではありません。関東・関西・中京圏を除いて新規参入の会社がゼロで、切り替えられない地域の方が多いです。
ガス自由化は参入のハードルが高いといわれており、そのことが新規参入が増えない要因となっています。供給するガスを自前で用意したり、保安検査の体制を整える必要があり、新規参入が難しいと言われています。
中部電力が愛知県内などでガス自由化に参入していますが、現状では「東邦ガスのエリア」のみの対応となっており、長野県内には対応していません。長野は内陸県のため、ガスの原料を届けるには新潟や静岡方面からパイプラインで長距離の輸送が必要となり、コストが高いため新規参入が難しいとも言われています。今後も当面は新規参入の会社が現れない可能性が低くないでしょう。
電気の切り替えもおすすめ
電気代が安い新電力を、438社から厳選して世帯人数別に紹介します。いずれも電気だけでも契約できるプランです。
1人暮らしにはENEOSでんき・ソフトバンクでんき
電気の使用量が少ない1人暮らし世帯では、ENEOSでんきとソフトバンクでんきが安いです。平均使用量で中部電力の標準メニュー(従量電灯B)と比較すると以下のような結果になります。
条件 | おすすめの電力会社 | 削減率・年間削減額 20A・月170kWh |
---|---|---|
電気だけで契約 | ENEOSでんき |
-1.9% -977円 |
通信回線とセット契約 | ソフトバンクでんき | -3.4% -1792円 |
ソフトバンクの通信回線(スマホ、Yahoo!BBなど)を契約している場合は、ソフトバンクでんきが安いです。通信回線とのセット割引があります(試算には1回線分の割引額を含む)
ソフトバンクの通信回線の契約が無い、電気だけで契約する場合はENEOSでんきがおすすめ。縛りの無い契約は解約違約金もありません。公式サイトではなく電気チョイスから申し込むと3000円分のキャッシュバックがあります。


2人以上世帯には東邦ガス
2人以上の世帯では、東邦ガスの「ギフトでんきプラン」が最安水準です。世帯人数ごとの平均的な使用条件で中部電力の標準メニューと料金を比較します。
条件 | 削減率・年間削減額 |
---|---|
2人世帯 30A・月348kWh |
-6.0% -6725円 |
3人世帯 40A・月391kWh |
-6.0% -7812円 |
4人世帯 50A・月437kWh |
-6.0% -8960円 |
電気料金は中部電力と同水準で、毎月の電気代に応じて1〜8%分のAmazonギフト券が付与されることで実質値引きになる料金体系です。東邦ガスのベーシックな電気料金プランと比較して安いのはもちろん、この条件では中部エリアで最安水準のプランです。
初期費用・解約違約金などはありません。電気だけで契約できます。2人以上世帯の平均使用量では東邦ガスの電気・ガスセット契約のプランよりも、このプランが安いです。
