小田急ガスの概要
2019年4月から、小田急が都市ガスを始めました。主に沿線住民をターゲットとしたサービスで、私鉄では東急に次いで2社目のガス自由化への参入となります。サービス内容や、「小田急でんき」とのセット契約の料金プランを詳しく解説します。
目次

小田急ガスってどんなガス?
まずは小田急ガスについて説明します。
東電系の会社がガスを供給
小田急ガスは、小田急のブランドを使ってはいますが実際にガスを供給するのは東京電力が100%出資するファミリーネット・ジャパン社となります。ファミリーネット・ジャパンのガスを、新電力であるイーネットワークシステムズ社が取り次ぐ形で契約を行います。

料金プランの解説
東京ガスと比較していくらお得?
東京ガス(東京地区)の「一般契約」から小田急ガスに乗り換えた場合の、世帯人数ごとの試算です(総務省「家計調査」から求めた平均使用量で試算)
お得率と年間節約額 | 1人 月17m3 |
月31m3 |
月39m3 |
月40m3 |
小田急ガス ガスのみ |
-3.0% -1163円 |
-3.0% -1836円 |
-3.0% -2212円 |
-3.0% -2259円 |
基本料金と従量料金は東京ガスの「一般契約」のプランと全く同額で、ガス料金に対して一律3%の割引を適用するため、東京ガスと比べて3%引きとなります。
ガス料金単体で見ると、東京ガスのエリアでは下位の料金プランです。
この他、床暖房用のプランもあります。

セット割引は?
「小田急でんき」とセット契約にすることで、電気料金が割引になります。
割引額 |
Sプラン 月50円引き Mプラン 月150円引き |
割引額はセット契約する電気料金プランによって異なり、月50円もしくは150円です。
なお、電気・ガスをセット契約した場合をトータルで見ると小田急よりも東京ガスの方がお得になる世帯が多いでしょう。東電のセット契約と比較すると、小田急のセット契約の方が安いです。
内容 | ガス料金 | 電気料金 | 月合計 | 月の差額 |
---|---|---|---|---|
東京ガスのガスと 東電の電気 |
5100円 | 9477円 | 14577円 | - |
電気・ガスともに東電 | 4947円 | 9431円 | 14378円 | -199円 |
電気・ガスともに小田急 Sプラン |
4947円 | 9055円 | 14002円 | -575円 |
電気・ガスともに小田急 Mプラン |
4947円 | 8971円 | 13918円 | -659円 |
電気・ガスともに東京ガス ずっとも電気1 |
5100円 | 8727円 | 13827円 | -750円 |
東ガスはポイント還元込 小田急は他社カードで支払った場合
供給エリアは?
東京ガスの都市ガスエリアに対応しています。
小田急沿線でなくとも契約できますが、小田急線ユーザーが多い小田原ガスや秦野ガスなど他社のエリアには対応していません。
支払い方法は?
口座振替、もしくはクレジットカードに対応しています。
なお、小田急の「OPクレジット」で支払うと、クレジットカードのポイント還元率が実質1%となりますが、楽天カードのように「もともと1%還元」のクレジットカードで払っても同じことです。
