電気ほど安くはないサニックスの「ガス」
電気代の安さで注目を集めるサニックスでんきですが、「ガス」は安いとは言えない現実があります。他社の都市ガス料金プランとも比較しながら、サニックス電気のガスのメリット・デメリットを詳しく解説します。
目次
サニックスってどんな会社?
まずはサニックスについて説明します。
シロアリ駆除の会社
サニックスはもともとはシロアリ駆除を始めとする「防虫」を手掛けてきた会社です。90年代から事業の多角化を推進しており、その一環で廃棄物処理や太陽光発電、電力事業にも力を入れている会社です。
東電系と提携してガス自由化に参入
ガス自由化は電力自由化と比べて参入のハードルが高いことで知られています。サニックスは電力の販売は自社で手掛けていますが、ガス自由化については東電系のファミリーネット・ジャパンと提携することで参入を果たしました。ファミリーネット社に契約を取り次ぐ形でガスの販売を手掛けています。
ちなみに、同じくファミリーネット・ジャパンと提携している小田急ガスとサニックス電気のガスは同じ料金単価となっています。
料金プランの解説
ガス料金はいくらお得になるの?
大手ガス会社の標準的なプランである「一般契約」からサニックスに乗り換えた場合の、世帯人数ごとの試算を紹介します。(総務省「家計調査」から求めた平均使用量で試算 原料費調整を含めず 原料費調整の推移によっては結果が変わる場合もあります)
お得率と年間節約額 | 1人 月17m3 |
月31m3 |
月39m3 |
月40m3 |
東京ガスのエリア | -3.0% -1163円 |
-3.0% -1836円 |
-3.0% -2212円 |
-3.0% -2259円 |
公式サイトやパンフレットにも記載があるとおり、東京ガスの「一般契約」と比較して使用量に関係無く一律3%安くなる料金設定です。
東京ガスエリアの新規参入のガス会社の中では、平均的かやや高いと言える料金設定です。
なお、当初の供給エリアは東京ガスのエリアに限定されています。
セット割引は?
サニックス電気のガスですが、サニックスでんきとのセット割引はありません。
なお、サニックス電気を解約するとガスも同時に解約となる、とパンフレットに記載されているので注意してください。また、サニックスのガスを契約する前に、サニックス電気を契約しておく必要があります。
供給エリアは?
東京ガスのエリアにのみ対応しています。
支払い方法は?
口座振替とクレジットカード払いに対応しています。サニックス電気と同じ支払い方法です。
サニックス電気のガスの評価
電気は安いが、ガスは安いとは言い難い
サニックス電気は一部地域で新電力の中でも「最安水準」といえる料金プランを提供しています。しかしガスに関しては、記事前半でも指摘したように新規参入のガス会社の中ではやや見劣りする料金設定となっています。
電気とのセット割引も無いため、あえてセット契約にするメリットは薄いと言えるでしょう。安い料金プランを提示している他社のガスと組み合わせるのがお得です。