ドコモはガス自由化に消極的?
ガス会社を自由に選べる「ガス自由化」には、既に多数の企業が参入しています。では、ドコモはどうなのか。2019年時点の最新情報をもとに詳しく解説します。
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ガス自由化に参入していないドコモ
まずはドコモのガス自由化への参入状況を最新情報に基づき解説します。
2019年現在、ドコモはガス自由化に未参入
2017年に家庭向けのガス自由化がスタートしてから既に2年以上が経過していますが、現在のところドコモはガス自由化に参入していません。
競合他社を見ると、ソフトバンクはガス自由化への参入への意欲を過去に社長などが語っていたこともありますがやはり未参入ですし、auについても自社で「auガス」を手掛けるのではなく、東京電力や関西電力と提携して「東電ガスfor au」とか「関電ガスfor au」といった形で参入しています。
電力自由化にも未参入
携帯電話各社は「auでんき」「ソフトバンクでんき」「楽天でんき」をそれぞれ立ち上げ、電力自由化に力をいれています。KDDIは新電力会社の中でもシェア上位に食い込んでいます。
一方、ドコモはというと2016年に始まった家庭向けの電力自由化から既に3年以上が経つ中、いまだに「ドコモでんき」を実現していません。横並びが当たり前の携帯電話会社の中にあって、唯一出遅れているのがドコモです。
docomoガスが実現する可能性は?
では、「ドコモガス」が実現する可能性はあるのか、過去の報道発表などをもとに分析します。
過去の記者会見ではこう言っていた
2015年にNTTドコモの加藤社長が日経新聞の取材に対し電力自由化への参入について「視野に入っている」と述べたとされています。しかし、それから4年が経っても電力自由化に参入する気配はありません。
ガスは電気と比べて、世帯あたりの支払額は半分と売上が小さいです。ガス自由化に参入している多くの企業は、ガスだけでなく電気との「セット販売」に力を入れているのが現状です。
ドコモでんきが実現していないこと、また競合のauやソフトバンクがガス自由化に本格参入していない現状をふまえると、ドコモガスが実現する可能性は低いと言えるでしょう。
普及率が低いという問題も
電気の場合は、ほぼ全ての世帯が利用しています。また、電力自由化の恩恵も離島を除けばほぼ全ての地域に及んでいます(ほとんどの地域に新規参入企業がある)
一方のガス自由化はというと、そもそも都市ガスを利用している世帯が全世帯の4割少々(残りはプロパン、オール電化)とマーケットが限られます。更にガス自由化では、新規参入の会社が全く無い地域の方が多いため、ガス自由化の恩恵があまり浸透していない現状があります。
例えばドコモショップの店頭で「ガスも始めたんでよろしくお願いします」という営業をした場合、お客さんがそもそも都市ガスを使っていなかったり、あるいは「ドコモガス」の対象エリア外である可能性が低くありません。そうすると営業コストが非常に高くなってしまうという事情もあります。
ドコモユーザーにおすすめのガス会社は
ドコモユーザーはスマホとガスをセットにまとめるという選択肢がありませんが、ガスだけで契約できるお得なプランや、あるいは電気・ガスをまとめるプランを選ぶのがおすすめです。
以下の記事で地域ごとに料金プランを一覧表で比較できるので、参考にしてください。なお参入企業が無い地域も多くあります。
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