アースインフィニティの都市ガス
新電力のアースインフィニティが始めた「アースガス」について、他社のサービスと比較しながらメリット・デメリットを分かりやすく解説します。
目次
アースインフィニティてどんな会社?
まずはアースインフィニティの都市ガスについて説明します。
東電系と提携して都市ガスに参入
電力自由化と比較して参入のハードルが高く、新規参入が伸び悩んでいるガス自由化ですが、アースインフィニティは東京電力とニチガスが共同で設立した「東京エナジーアライアンス」と提携することで参入を果たしました。
東京エナジーアライアンスはアースインフィニティの他にもイーレックスやHTBエナジー、日東エネルギーなど10社以上と提携してガス自由化の参入企業を増やしています。
料金プランの解説
ガス料金はいくらお得になるの?
大手ガス会社の標準的なプランである「一般契約」からアースインフィニティの都市ガスに乗り換えた場合の、世帯人数ごとの試算を紹介します。(総務省「家計調査」から求めた平均使用量で試算 原料費調整を含めず 原料費調整の推移によっては結果が変わる場合もあります)
お得率と年間節約額 | 1人 月17m3 |
月31m3 |
月39m3 |
月40m3 |
東京ガスのエリア | -1.2% -455円 |
-2.1% -1267円 |
-1.7% -1267円 |
-1.7% -1267円 |
大阪ガスのエリア | -0.4% -182円 |
-0.5% -328円 |
-0.4% -328円 |
-0.4% -328円 |
いずれも基本料金が大手ガス会社の料金プランと比較して割安に設定、従量料金は大手ガスと同額です。
料金水準はいずれの地域でも、新規参入会社の中では見劣りします。
セット割引は?
電気とのセット割引を提供しているとしています。
電気料金プランについても、新電力としては競争力がある料金水準とは言い難いです。
供給エリアは?
東京ガスと大阪ガスのエリアの一部に対応しています。
支払い方法は?
口座振替とクレジットカード払いに対応しています。
アースインフィニティの都市ガスの評価
料金削減メリットが薄い
記事前半の料金シミュレーションでも示したとおり、アースガスの料金水準は一般家庭での平均的な使用条件では他社と比較して見劣りするものです。東京エナジーアライアンスと提携して参入している会社の中でも、割高と言えます。
また、飲食店など業務用の用途でも、基本料金の削減幅は最大10%・従量料金は大手ガスと同額であるため、削減額は月にせいぜい数百円程度と、新規参入のガス会社の中では見劣りすると言わざるを得ません。