ミツウロコの都市ガスのメリット・デメリット
プロパンガスなどを手掛けてきたエネルギー企業、ミツウロコが3大都市圏で都市ガスの販売を開始しています。ミツウロコの都市ガスのメリット・デメリットを他社の料金プランと比較しながら分かりやすく解説します。
目次
ミツウロコってどんな会社?
まずはミツウロコについて説明します。
エネルギーの老舗大手企業
ミツウロコは1926年設立の企業グループです。日本ではいち早く、大正時代から当時燃料として活用されていた豆炭や練炭を販売、その後はプロパンガスやガソリンスタンドなどを手掛けてきたほか、近年では電力事業にも力を入れており、ミツウロコでんきとして全国16万件以上に電力を販売しています。
「ちびまる子ちゃん」のメインスポンサーの1社としても知られており、ちびまる子ちゃんを起用したプロモーションも展開しています。
2社のミツウロコが別々に都市ガスを販売
非常に分かりづらい話ですが、「ミツウロコの都市ガス」を販売している会社が2社あります。いずれもミツウロコグループですが、ミツウロコヴェッセルとミツウロコグリーンエネルギーの2社です。
どちらも公式サイトのデザインも似ていますし、紛れもなくミツウロコグループの会社ではありますが、料金プランが若干異なります。また、グリーンエネルギー社は東電系の会社と連携しながら自社でガスを販売、ヴェッセル社は東邦ガスエリアではグリーンエネルギー社、東京ガスエリアではCDエナジー、大阪ガスエリアでは大阪ガスのガスを「取り次ぐ」形で販売しています。
料金をシミュレーションする際や、申込みをする際に間違えないように注意してください。
料金プランの解説
ガス料金はいくらお得になるの?
大手ガス会社の標準的なプランである「一般契約」からミツウロコ都市ガスに乗り換えた場合の、世帯人数ごとの試算を紹介します。(総務省「家計調査」から求めた平均使用量で試算 原料費調整を含めず 原料費調整の推移によっては結果が変わる場合もあります)
お得率と年間節約額 | 1人 月17m3 |
月31m3 |
月39m3 |
月40m3 |
東京ガスのエリア まる得プラン(GE社) |
-3.2% -1240円 |
-3.2% -1961円 |
-3.2% -2362円 |
-3.2% -2412円 |
東京ガスのエリア スタンダード(V社) |
-3.1% -1211円 |
-3.1% -1906円 |
-3.1% -2294円 |
-3.1% -2343円 |
東邦ガスのエリア まる得プラン(GE社) |
-3.0% -1563円 |
-3.0% -2462円 |
-3.0% -2949円 |
-3.0% -3010円 |
東邦ガスのエリア まる得プラン(V社) |
-3.0% -1563円 |
-3.0% -2462円 |
-3.0% -2949円 |
-3.0% -3010円 |
大阪ガスのエリア まる得プラン(GE社) |
-3.0% -1344円 |
-3.0% -2106円 |
-3.0% -2523円 |
-3.0% -2575円 |
大阪ガスのエリア もっと割(V社) |
+2.8% +1267円 |
-1.9% -1333円 |
-2.6% -2204円 |
-2.7% -2313円 |
ミツウロコグリーンエネルギー社のプランはGE社、ミツウロコヴェッセル社のプランはV社と表記しています(東邦ガスエリアでは同じ料金設定)
東京ガス、東邦ガスのエリアでは2社とも新規参入のガス会社としては「平均的」といえる料金水準で、最安水準のプランと比べると割高感がある料金設定です。
大阪ガスエリアの「まる得プラン」は関電ガスと比べるとわずかに割高ですが、同エリアでは上位に入るお得な料金プランと言えます。
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供給エリアは?
東京ガス、東邦ガス、大阪ガスの都市ガス供給エリアの一部に対応しています。
支払い方法は?
グリーンエネルギー、ヴェッセルともに口座振替、クレジットカード払いに対応しています。
ミツウロコ都市ガスの評価
大阪ガスエリアではまずまずの安さ
大阪ガスエリアに関しては、ミツウロコグリーンエネルギーの「まる得プラン」はまずまずの安さです。関電ガスは更に安いですが、差はそれほど大きくはありません。最安水準のガス料金プランと評価できます。
なお、ヴェッセル社のプランは使用量によっては大ガスよりも割高となる場合があるため注意が必要です。グリーンエネルギー社の方が料金が安いので、関西ではGE社をおすすめします。
東京・東邦ガスエリアでは今ひとつ
東京ガス、東邦ガスのエリアに関してはミツウロコガス(GE社、V社とも)の料金プランは新規参入の会社としては平均的と言える料金水準です。最安水準の料金プランと比べると大きく見劣りすると言えます。
大手料金比較サイトなどでは「上位」に出てくることがありますが、キャッシュバック額によって上位表示されているだけで、実際にガス料金が安いわけではありません。東京ガスエリアではエルピオ都市ガスがより安いガス料金で更に高額のキャッシュバックを提供していますし、東邦ガスエリアでは中部電力の方が数段安いので、長い目で見ればこちらの方がお得になります。