ENEOS都市ガスとレモンガス、本当に安いのは?
テレビCMを積極的に流して人気を集めるENEOS都市ガスと、ネット経由を中心に人気を集めるレモンガス。この2社ではどちらがガス代が安いのか、またサービスはどちらが良いのか詳しく比較、解説します。
目次
ガス料金プランの比較 お得なのは?
ENEOS都市ガスとレモンガスを比較していきます。
東京ガスエリア「一般契約」の場合
東京ガスの「一般契約」から切り替えた場合の、世帯人数別の平均使用量での試算をもとに料金比較を行います。
お得率と年間節約額 | 月17m3 |
月31m3 |
月39m3 |
月40m3 |
レモンガス ガスのみ |
-3.8% -1483円 |
-4.3% -2604円 |
-4.4% -3230円 |
-4.4% -3308円 |
ENEOS都市ガス ガスのみ |
-3.6% -1380円 |
-3.6% -2174円 |
-3.5% -2616円 |
-3.5% -2671円 |
両社とも東京ガスエリアのガス会社としては、トップクラスの低料金です。一人暮らし世帯ではENEOS都市ガスが、2人以上の世帯ではレモンガスの方が安いです。
いずれの試算もキャンペーンによる値引きなどは含めていません。
レモンガスは入会特典でガス代が3千円引きになる特典があるので、数年単位で見ると一人暮らし世帯でもレモンガスの方がお得になるでしょう。
東京ガスのその他プランの場合
ガスの床暖房を使用している場合は、東京ガスで専用の割安なプラン(暖らんプラン)を契約しているはずです。このプランは一般契約と比較して割安なプランです。
残念ながらレモンガスには暖らんプランに対応したプランが無いため、乗り換えは推奨しません。ENEOS都市ガスには「床暖プラン」があり、こちらは月40m3の使用量で年間5000円程度安い料金設定となっているので、おすすめです。
床暖用のプランに対応しているのは新規参入のガス会社としては珍しいです。
なお、エネファーム用のプランなどはレモンガス、ENEOS都市ガス共にありません。
電気とのセット契約はどうか
ENEOS都市ガス | レモンガス | |
---|---|---|
セット割引 | 無し | 月101円割引 2年間まで |
セット契約の対象 | - | 東京電力の「プレミアムプラン」 |
電気の解約 | 2年以内の解約で 5千円の違約金 |
ENEOS、レモンガスともにガスだけで契約が可能です。ENEOSは「ENEOSでんき」も手掛けていますが、セット契約での割引はありません。
レモンガスは電気とのセット契約で割引がありますが、東京電力の「プレミアムプラン」という専用のプランへの切り替えが必要です。先に結論を言うと、セット契約は推奨しません。
このプランは使用量が少ない場合に、従来のプラン(従量電灯)よりも割高になる料金体系です。概ね、3人世帯の平均使用量(40Aで月390kWh)でようやく従来プランと同額になります。例えば2人暮らしの平均使用量(30A・月348kWh)では従来プランと比較して年間14536円も割高になるので注意が必要です。
- 1人世帯(20A/月170kWh)→年73469円割高
- 2人世帯(30A/月348kWh)→年14536円割高
- 3人世帯(40A/月391kWh)→年1252円割安
- 4人世帯(50A/月437kWh)→年5069円割安
東電エリアにはもっと安い料金プランの新電力が多数あるので、セット契約せず電気代がしっかり安くなる新電力と組み合わせて利用することをおすすめします。
サービス内容の比較
料金以外のサービス内容や細かな条件を比較します。
ENEOS都市ガス | レモンガス | |
---|---|---|
初期費用 | 無し | 無し |
解約時の違約金 | 無し | 無し |
支払方法 | クレジットカード 口座振替 |
クレジットカード 口座振替 |
付帯サービス | 特に無し | 特に無し |
両社とも、特に付帯サービスなどはありません。
両社の特徴をまとめます
最後に、両社の特徴をまとめます。
ENEOS都市ガス
一人暮らし世帯におすすめです。
ガス料金も一人暮らし世帯としては東京ガスのエリアでは最安クラス、また「ENEOSでんき」も同じく一人暮らし世帯では関東で最安値クラスなので、ENEOSにまとめるのがおすすめです。
レモンガス
2人以上の世帯でお得に利用できます。ENEOSとの比較だけでなく、他社と比較しても東京ガスエリアでは「最安値クラス」のガス会社です。試算には含めていませんが、新規契約でガス代が3千円引きになります。
電気とのセット割引もありますが、前述したようにおすすめしません。ガスだけでの契約を推奨します。