ENEOS都市ガスの概要
電気に続いて都市ガスの販売を始めたENEOS。一部マスコミ報道では「最安値」と紹介されていますが、実際のところはどうなのか。実際に契約した感想を交えながら詳しく紹介していきます。
目次
ENEOSってどんな会社?
まずはENEOSのガスについて説明します。
「ENEOSでんき」で74万件の契約を獲得
2016年4月の電力自由化で「ENEOSでんき」のブランド名で家庭向けの電力事業に参入したENEOS。
スタート直後は小池栄子さん、最近ではエネゴリくんと吉田羊さんが出演するテレビCMを流したり、ガソリンスタンドなどでの勧誘が功を奏して契約件数は2025年2月時点で74万件をほこります。
国内のガソリン需要が減少を続ける中、「総合エネルギー企業」への変革を目指しており、電気・ガス事業に力を入れています。
自社系の都市ガス工場も保有
ガス自由化で新規参入した多くのガス会社は自社でガスの製造工場などを持たず、東京電力系などから調達し販売しています。ENEOS都市ガスも当初は東電系から調達していました。
ですが2020年に川崎市で都市ガス工場の運転を開始し、現在はこちらからの調達に切り替えているようです。ちなみにこの川崎市の工場は東京電力・中部電力の子会社であるJERAと大阪ガスも出資しており、大阪ガス系が首都圏で販売している都市ガスもここで製造されているようです。
また、ガス会社として重要なガス器具の保安・点検などは東京ガスに委託することで対応します。
料金プランの解説
世帯人数別の料金シミュレーション
各地域の大手ガス会社の標準メニューである「一般契約」との料金比較です。世帯人数ごとの平均使用量で料金を試算しています(総務省「家計調査」から求めた平均使用量で試算 原料費調整を含めず 原料費調整の推移によっては結果が変わる場合もあります)
お得率と年間節約額 | 月17m3 |
月31m3 |
月39m3 |
月40m3 |
東京ガスのエリア 標準プラン |
-3.6% -1380円 |
-3.6% -2174円 |
-3.5% -2616円 |
-3.5% -2671円 |
京葉ガスのエリア 標準プラン |
-9.2% -4091円 |
-7.9% -5589円 |
-7.9% -6744円 |
-7.9% -6889円 |
東京ガスエリアでは2023年に値上げしました。現在はエルピオ都市ガスの方が安いです。
参入企業が少ない京葉ガスエリアにも対応しています。一人暮らし世帯では最安水準、2人以上世帯ではエルピオ都市ガスの方が安いです。
セット割引は?
- T-POINTによるポイント還元(0.5%還元)
- ENEOSカードで支払うと月100円引き
ENEOS電気と同じく、税抜きのガス料金200円につき1ポイントのV-POINT(旧T-POINT)が付きます。当サイトの試算にはポイント還元分を含めています。
また、ガス料金を支払うカードをENEOSカードにすることで、ガス料金が毎月100円割引になります。ENEOSカードは年1回使えば年会費無料、またエネオスでの給油が2円/L割引になるカードです(ENEOS CARD Sの場合)
なお、ENEOSでんきとセット契約しても特に割引などはありません。
供給エリアは?
東京ガスのエリア(一部)のみ供給していましたが、2022年2月から京葉ガスの都市ガス供給エリアにも対応しました。
なお、日本経済新聞の報道によれば将来的には関西圏や中部圏での展開も検討しているようです。おそらく大阪ガス、東邦ガスのエリアへの参入となるでしょう。
支払い方法は?
クレジットカード、もしくは口座振替で支払えます。
ENEOS電気と一緒に契約する場合は、電気料金と一緒に支払うことになります。