東京ガスが検針票を有料化。利用者の対処方法を全解説
ガスの検針票(請求書)を有料化する東京ガス。料金や使用量を把握する方法や、税務処理などで請求書・領収書が必要な場合はどうすべきか、対処方法を全解説します。
目次
検針票を有料化する東京ガス
まずは東京ガスの検針票有料化について解説します。
2024年11月から有料に
東京ガスではガス料金の検針票をこれまで無料で発行していました。しかしこの無料発行を2024年10月末をもって終了します。
ガスの検針票は毎月ポストに届いていたか郵便で届いていたかと思いますが、今後は無料では届かなくなります。希望者は月220円の手数料を負担することで郵送による送付を受けることができます。
有料化される理由
有料化される最大の要因はコストの削減です。
ガスはこれまで検針員が使用量を確認し、その場で検針票を発行してポストに投函するケースが多かったです。そのため検針票の発行・送付に掛かるコストが大きくはありませんでした。
しかし今後は東京ガスのエリアでもスマートメーター化が進んでいきます。スマートメーターとは通信機能を持ったデジタル式のガスメーターのことで、スマートメーターに切り替わることで検針員による検針が原則として不要となります。
電力メーターは既に多くがスマートメーター化されていましたが、ガスメーターも2024年1月から順次全域でスマートメーター化が進められ、2030年代前半までに切り替えが完了する予定です。
スマートメーター化を見据え、紙の検針票の送付コストを削減するために検針票の有料化が進められるものとみられます。
コンビニ払いも有料化
コンビニ・銀行窓口などでの支払いも有料化されます。
これまで払込票の投函は無料でしたが、2024年11月以降は有料(郵送)となります。それまでに口座振替やクレジットカード、電子請求等の支払いの申込みが無い場合は自動で払込票が紙で郵送され、月220円の手数料が発生するため注意が必要です。
東京ガス利用者が取るべき対処方法は
東京ガスの利用者が取るべき対応をまとめます。
料金はmyTokyoGas(ウェブ)で確認する
紙による検針票の発行は有料となりますが、東京ガスは「myTOKYOGAS」という無料のWebサービスを提供しており、こちらからガスの使用量や料金の確認が可能です。
料金を確認したい場合はmyTOKYOGASから確認できるので、早めに会員登録を完了させておきましょう。
請求書もウェブから入手可能
税務処理などで請求書や領収書が必要となる場合は、myTOKYOGASからPDFファイルをダウンロードすることでも対応が可能です。ダウンロードしたPDFを電子帳簿として会計ソフトに保存するか、紙に印刷して保存することで利用することが可能とみられます。
PDFには適格請求書発行事業者の登録番号を記されているので、適格請求書として取り扱うことが可能であるとみられます。詳しくは税理士さんなどにご相談ください。
安いガス会社に乗り換えるとガス代節約に
東京ガスよりもガス料金が割安なガス会社が多数登場しています。一般家庭の平均的な使用量では東京ガスと比較して年間約3000円(月31m3の場合)の節約になります。以下の記事で割安なガス会社を一覧で紹介しているので、参考にしてください。ガス会社の変更は原則として工事や初期費用不要、ウェブからの申込みだけで完了します。
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