ニチガスの都市ガスの口コミ・評判【ガス料金/セット割】

ニチガスがガス自由化に参入


 プロパンガス大手で、埼玉県や千葉県などで都市ガス事業も展開してきた日本瓦斯(ニチガス)が、ガス自由化を機に従来の営業エリア外にも進出を果たしました。


 ニチガスはクラウドを活用した業務管理システムを導入したり、M&Aや資本提携を積極的に行うなど「攻めの経営」をしている会社です。これまでは東京ガスから都市ガスを調達していましたが、2017年春からはかねてより関係を深めていた東京電力からの調達に切り替えるなど、次々に新たな戦略を打ち出しています。


 2017年2月からは出川哲朗さん出演のCMが放映されていますが、本当に「ニチガス・ニ・スルーノ三世」と言える内容なのでしょうか。詳しく解説していきます。




供給エリアは?


 東京ガスの供給エリアを中心とした、1都6県に対応しています。


 詳細は発表されていませんが、現在のところ東京ガス、東部ガス、栃木ガスの営業エリアに対応しているようです(申込みページでこの3社が選択可能になっているため)


ガス料金は?


 公式サイトでは料金表がとても分かりづらい場所に掲載されているため、まずは料金表をからご紹介します(2/20発表時点のもの)


0〜5m3 5〜20m3 20〜80m3 80〜200m3 200〜500m3 500〜800m3 800m3〜
ニチガス 基本料金 1458円 780.84円 1057.97円 1222.13円 1837.73円 5941.73円 11687.33円
単位料金 0円 135.53円 121.68円 119.62円 116.55円 108.34円 101.16円
東京ガス 基本料金 745.2円 1036.8円 1209.6円 1857.6円 6177.6円 12225.6円
単位料金 142.66円 128.08円 125.92円 122.68円 114.04円 106.48円

 ガス料金は毎月の使用量に応じて、適用される基本料金と単位料金(使用量に掛ける単価)が毎月変わります。基本料金+単位料金×使用量という計算式で料金を求めてください。


東京ガスと比較したお得率


お得率と年間節約額 1人
月17m3
2人
月31m3
3人
月39m3
4人
月40m3
ニチガス
ガスのみ
-2.7%
-1027円
-3.5%
-2127円
-3.8%
-2741円
-3.8%
-2818円
ニチガス
電気とセット
-5.9%
-2227円
-5.5%
-3327円
-5.4%
-3941円
-5.4%
-4018円

 標準的な使用量(月33立米:東ガスなら5263円)の世帯が東京ガスの「一般契約」プランからニチガスの「プレミアム5+」プランに乗り換えた場合、お得率は-3.61%で、年間2280円安くなるという計算になりました。


 使用量が増えれば増えるほどお得率、お得額ともに大きくなっていきますが、一般的な家庭の使用量だとお得率は4%未満ですね。月49m3使うと、東ガスより4%お得になります。


 公式サイトには「最大28.6%安くなる」とデカデカと書いてありますが、以下で紹介する諸々の割引をフルで使ってようやく実現する数字なので、注意してください。愛社精神溢れるニチガス社員さんでもハードルが高い条件です。


 ニチガスの和田社長が以前、日本経済新聞の取材に「従来のプランよりも10%安を目指す」と語っていたのでとても期待していたのですが、正直かなりガッカリしています。


先行キャンペーンは要チェック


 3月末までに申し込むと、初月のガス料金請求額から2000円引きになるキャンペーンを実施しています。正直、ガス料金だけでは大してお得にはなりませんから、乗り換えるなら絶対にこのキャンペーンを逃さないでください。


 この割引を計算にいれると、1年目のお得率は6.8%引き(月33m3の場合)となります。


セット割引


セット割対象サービス 詳細 割引額
電気とセット契約 東電の電気とセット契約 毎月100円引き
(年間1200円)
ビットコイン割引 ビットコインで支払うと割引 毎月100円引き
(年間1200円)
宅配水 アクアクララ 新規契約のみ適用 毎月300円引き
(年間3600円)
ニチガス光 ネット回線とセット契約 毎月300円引き
(年間3600円)

 電気とのセット割引は、多くのご家庭が利用している東京電力の「従量電灯」プランとはセット契約できません。プレミアムプラン、もしくはスタンダードプランが対象なので、電気・ガスともに新たに手続きが必要になります。
 電気代は現在の従量電灯プランとほぼ変わらず、ガス代のみ安くなるというイメージです。


 ガス代の値引きは無いものの、電気代が大幅に安くなる東京ガスのセット契約の方が、トータルで見て断然お得です。3人暮らしの場合、年間1万円程度のコスト削減になるので、ニチガス・東電と比べて6千円程度お得です。




ニチガスのデメリットは?


一人暮らし世帯では割高になる可能性も


 月間5m3以上使うと、東京ガスよりお得です。
 しかし、それを下回ると割高になります。


 ふつうに暮らしている場合は特に心配する必要はありませんが、ガスの使用量が極端に少ない一人暮らし世帯の方は注意してください。出張が多くて家を開けがちとか、そうした特別な事情があると5m3を下回ると思います。


「選択約款」で契約している場合も要注意


 現在、東京ガスで「選択約款」と呼ばれるプランで契約している場合は、ニチガスへの乗り換えで割高になる可能性があります。


 ガスファンヒーター、ガス式の床暖房、エコウィル、エネファームを設置しているご家庭では、こうした選択約款のプランを契約している可能性があります。検針票の「ご契約種別」の欄に「一般契約」と書かれていない場合は、より慎重に乗り換えを検討してください。




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