京葉ガス「バリューほっと」のメリット・デメリットを解説
京葉ガスが提供している「バリューほっと」のメリット・デメリットを、他社のプランとも比較しながら解説します。
目次
「バリューほっと」とはそもそも何?
まずは京葉ガスの「バリューほっと」の概要を説明します。
自由化向けプラン
京葉ガスの「バリューほっと」プランは、京葉ガスが京葉ガスの都市ガス供給エリア向けに提供しているプランです。
従来からの自社エリアの顧客に向けて提供している割安な料金プランです。
料金プランの解説
ガス料金はいくらお得になるの?
京葉ガスの標準的なプランである「一般料金」から乗り換えた場合の、世帯人数ごとの試算を紹介します。(総務省「家計調査」から求めた平均使用量で試算 原料費調整を含めず 原料費調整の推移によっては結果が変わる場合もあります)
お得率と年間節約額 | 1人 月17m3 |
月31m3 |
月39m3 |
月40m3 |
バリューほっと | -0.5% -216円 |
-3.8% -2654円 |
-4.3% -3681円 |
-4.4% -3810円 |
バリューほっと 長期割 |
-4.1% -1805円 |
-6.0% -4243円 |
-6.2% -5270円 |
-6.2% -5399円 |
よほど特殊な使い方(月に数日しか家にいないとか)をしなければ、一般家庭では「お得」になる料金体系です。使用量が月10m3を下回ると一般料金よりも高くなります。
縛りの無い通常の契約と、途中解約で違約金が発生する「長期割」の2プランが提供されています。
セット割引は?
以前は京葉ガスの電気とセット契約で利用することでセット割引が適用されていましたが、現在は廃止されておりセット割引はありません。
京葉ガスの電気はあまり安くないので、他の割安な電力会社と組み合わせて使うことをおすすめします。
供給エリアは?
千葉県北東部、市川市や松戸市、習志野市などの京葉ガスの都市ガス供給エリアで契約できるプランです。
支払い方法は?
口座振替とクレジットカード払いに対応しています。
なお、口座振替の場合はベーシックな「一般料金」プランと同様に月55円の口座振替割引が適用されます。例えばポイント還元率1%のクレジットカードと比較すると、月々のガス料金が5500円以下の場合は口座振替の方がお得です。
京葉ガス「バリューほっと」の評価
エルピオ都市ガスの方が安い
京葉ガスのエリアではこれまで新規参入が無い状況が続いていましたが、市川市に本社をおくプロパンガス会社、エルピオが都市ガスの販売にも乗り出しています。
お得率と年間節約額 | 1人 月17m3 |
月31m3 |
月39m3 |
月40m3 |
京葉ガス バリューほっと |
-0.5% -216円 |
-3.8% -2654円 |
-4.3% -3681円 |
-4.4% -3810円 |
エルピオ都市ガス スタンダード |
-6.2% -2772円 |
-8.0% -5635円 |
-8.1% -6904円 |
-8.1% -7063円 |
京葉ガスの「バリューほっと」と比べて大幅に割安な料金プランなので、京葉ガスのエリアではエルピオ都市ガスをおすすめします。他の新規参入のガス会社と比較しても最安水準の料金プランです。
ガスだけで契約可能です。詳しくは以下の記事で。
「一般料金」よりなぜ安くなるのか
新規参入も無いのになぜ割安な料金プランを提供しているのか疑問を持つ人も少なくないでしょう。割安に提供できる理由は主に以下のような背景があります。
- コンビニ・銀行窓口払いに非対応
- 長期割は2年以内に解約すると1500円の解約金が掛かる
一般料金の場合、払込票でコンビニや金融機関の窓口で料金を支払うことが出来ますが、「バリューほっと」はそれが出来ません。また、バリューほっとの「長期割」は契約から2年以内に解約すると違約金が発生します。
長期割は解約金の設定がありますが、通常の契約では解約金もありません。口座振替やクレジットカードでガス料金を支払う場合、バリューほっとに目立ったデメリットは無いと言えます。
払込票に対応しないことで若干のコストカットが期待できることに加え、顧客を囲い込もうという意図があるものと推察します。